国内最大級CLT建築現場公開

CLT工を使った復興公営住宅の現場構造見学会を開催

12月14日にいわき下湯長谷町に建設中のCLT工法を用いた復興公営住宅を現地公開しました。メディア関係者を含め約160名に見学頂きました。

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CLTのメリットは「軽い」「強度」「断熱性」

従来迄、強度の関係で高い建物を建てることができませんでしたが、このCLTを使用することで可能になりました。現場公開した復興公営住宅は木造3階建てで57戸が入居可能です。

CLT建築物では国内最大級の規模で公営の集合住宅は東北初です。いわき市産の杉を内装材の一部として使用しています。

施工は、会津土建㈱ ・㈱渡辺組・菅野建設㈱ ・山木工業㈱ 特定建設工事共同企業体で、共同住宅57戸と集会所1棟を整備、引き渡しは3月予定です。(浪江・双葉・大熊・富岡町の住民が入居予定)

CLTとは、CrossCLT Laminated Timber(クロス・ラミネイティッド・ティンバー)の略称で、細長い木の板を並べた層を、繊維が直角に交わるように互い違いに重ねて接着した集成材です。

基本的にはCLTパネルを金具で止めるだけで、コンクリートより重量が軽いため、扱いやすいのが特長です。そのためCLTを使った建築は熟練した技術者でなくても施工可能で、工期も大幅に短縮となっています。

また、5階建ての建物でも震度6強に耐えられることを実験で証明されており全国4位の森林の面積を持つ福島県では木材の有効活用としても注目されています。