すきまのはなし

すき‐ま【隙間/透(き)間】
1 物と物との間の、わずかにあいている所。「―だらけの板塀」
2 (比喩的に)普通には気づきにくいところ。盲点。「法の―を衝く」「―産業」
3 あいている時間。ひま。「家事の―をみて勉強する」
4 わずかな気のゆるみや油断。「心の―につけ込む」

という意味のようです。

 

ところで、砕石パイルには隙間がたくさん在ります。
これは、パイルの材料が40-20ミリの単粒度砕石なので、どうしても空間が出来ます。
一見、隙間だらけは大丈夫?となりますが、実はここがポイント

 

・応力分散
砕石ひとつひとつの力が釣り合っているため安定。
荷重を分散し、効率的に建物を支える事が出来る。

・間隙水圧消散
もとの地盤より、はるかに透水性の高い砕石パイル。
地震時の液状化を緩和する働きがある。

 

これらは砕石と砕石の間の、わずか数ミリの空間が生み出すものです。
杭と言えば密なカタマリ!という見方では気付きにくいものだと思います。
古くは800年前の平安時代のお寺にも使われていた跡が見つかっています。
もちろん施工については、ゆるみ無しです。(建築技術性能証明を取得)